振り子走法のためのノート1 - 基本概念と動作イメージ

2015年01月18日 17:20

最近試みている 振り子走法(仮) についての覚え書き。

※実は先にこの1を書き上げて推敲のため寝かせている途中で、40km/hオーバーを達成したので、再度練り直し。



はじめに
1.
ここに記すことは、検証済みの理論といったものではなく、「こうやったら楽に走れるかもしれない」という思いつきをまとめた実験テーマ的なものである。一部にすでに体験した結果も含んでいるが、まだ推測や実験途中のものもある。他の走り方と詳しい比較を行っているわけでもない。
後日読み返して振り返るためのメモとして書き残している。

2.
速く走るための方法というより、筋肉による出力をできるだけ抑えて、楽に長く走るための持続性を重視した省エネ走法。50歳過ぎてロードバイクに乗り始めたオッサンがなるべく楽して楽しむのが目的である。

3.
乗り手側の出力アップではなく、限られた出力を自転車という機材を利用していかに効率よく引き出すかを目指す。

4.
ベースとなっている考えは「やまめの学校」のおじぎ乗りに触発されたものである。ただし実際に受講したわけではなく、「自転車の教科書」およびYoutubeで公開されている種々の動画、受講された方のブログなどから個人的に読み取ったものに過ぎず、正しく理解、表現できているとは限らない。

5.
まじめに自転車に取り組んでいる方には役に立ないどころか不興を買ってしまいそうだが、世間に認知されているトレーニングの基本は、ほとんど気にしていない。むしろ自転車は物理の実験装置みたいな扱い。体を使って遊びながら効率的な走らせ方を探している(だから気に入らなかったら無視してね、っと)


パワーソースと振り子

一般に自転車を漕ぐ動作は「足でペダルを踏むこと」とされていて、そのパワーの源は太腿の筋肉であったり、近年では大臀筋や腸腰筋の使い方が注目されているが、おおむね共通しているのは「足の上下運動」を動きの基本と捉えていることである。

これに対し、「振り子走法」では前後の振幅運動を基本的なイメージとする。
ただし、この「振り子」は水平ではなく前方に傾斜しており、便宜的に言うと、クランク10時あたりの位置を始点として前方へ振り出された振り子が「股関節の伸展」と連動し、「膝の下降」となって「落ちていく」。その後、4時付近で振り子の揺り戻しが起きて、10時の位置へ戻る。

この4時-10時のラインは、前傾姿勢が深くなるにつれて5時-11時ラインに近づいていく。

実際に自転車に乗って発進する場合にはクランク1時の位置から踏み込みを行うが、回転運動のサイクルとしては初動のエネルギーは膝から下を前へ蹴り出すことによって生み出され、そこから連続的に太腿の位置エネルギーを利用した「脚の落下」へつなげていく。このイメージから膝下部分だけを抜き出した場合を説明の都合上単純化して「上の振り子」と呼ぶ。

これに対し、4時以降の動きを「下の振り子」と呼ぶ。「下の振り子」は膝の落下エネルギーを得た状態で動き始め、最下点を通過したあとクランク10時付近で膝の位置エネルギーを回復して、1サイクルが終了する。

初動のエネルギーを得て回転が始まったら、以後は大臀筋による股関節の伸展(+重力のアシスト)と腸腰筋による屈曲を組み合わせて、ようするに大腿の上げ下げによる反復運動がメインのパワーソースとなる。

クルマのエンジンに喩えると、セルスターターによるエンジン始動が、発進時のクランク1時からの踏み込みで、10時からの振り子運動(蹴り出し)はスパークプラグによる点火といった形。



振り子とテコ

振り子のイメージはそのままテコに置き換えることができる。
すなわち支点近くに加えた小さな力は、末端付近では大きく増幅される。

テコは要するに骨であり、わずかな筋力で骨を動かし、その末端で大きな力を得ることを目的とする。



上死点、下死点

ペダリングの解説では必ずといっていいほど、上死点、下死点という概念が登場するが、これは脚の動きを上下運動と捉えるからである。振り子運動には上死点、下死点はなく、特に下死点は重力を利用して振り子が最大の速度エネルギーを得るべきポイントと考える。

「べき」というのは脚の動きが下手で最速にならないから。



アップストロークにおけるイメージの違い

上下運動として見た場合、脚を上げて上死点を通過するにはおよそクランク長×2 だいたい34cm前後の高さを引き上げる必要がある。

これに対し、振り子走法のイメージではクランク10時の位置から最高点となる12時の位置まで上げればよい。
さらに実際のペダリングでは「上の振り子」で膝から下を振り出すとき、相対的にくるぶしの位置が下がり逆につま先が上がる形となるため、くるぶしを基準に考えると単に脚を前へ振り出す感じで、引き上げるイメージはなくなる。



ダウンストロークのイメージ

ダウンストロークの前半はすでに述べたとおり、振り出した膝から下が落ちていく感じ。
このとき膝は太腿を使って下へ押し込むのではなく、単に関節を伸ばす。
クランク4時あたりでかなり関節が開いたあとは、大きく下へ「搔いて」最下点を通過し、フォロースルー。



乗車フォームから見た脚の動作イメージ

乗車姿勢は前傾しているので、体の重心のほぼ真下に脚を落とし、「重力に引っ張られて前につんのめる体を支えるために脚を出して走り続ける」イメージとなる。

「足を落とす」位置はクランク3時であり、6時ではない。クランク3時の位置に足を置いた場合、だいたい自転車の中心(ホイールベースの中間点)あたりを「土踏まず」で捉える感じとなる。
言い換えると3時の位置に仮想の地面があり、体(重心)の真下で地面を捉えたあとは脚のフォロースルーとなる。

土踏まずが自転車の中心を捉える≒重心に荷重ということになるが、ペダルシャフトは土踏まずより前にあって、要するに自転車の中心より前側を通るので、その分の差がテコとなってクランクを回す。言い換えると、きちんと重心に乗れていないとテコの力をうまく使えない。



以上で脚の基本的な動きはだいたい終わり。
たぶんあと2回でまとめる予定

振り子走法のためのノート2 - サドルポジションと足捌き
振り子走法のためのノート3 - 上体の使い方と全体の調律
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コメント

  1. かむ | URL | -

    初めまして

    ペダリングで検索していて拝見させていただきました。
    自分にとって大変興味深い内容です。
    ありがとうございます。

  2. Gizmo | URL | tBfYr/Qs

    Re:振り子走法のためのノート1 - 基本概念と動作イメージ

    コメントありがとうございます。

    自分で久々に読み返してみましたが、判りづらいですよね。

    おもしろがっていただけたら幸いです。

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