サイクリングの相棒を探そう その2 - アクセサリ選び篇

2015年11月14日 16:02

前のエントリで、Filmic Proのどこが気に入ったかを長々と紹介したが、その中でとても重要なのに触れてないのがひとつあった。

・Moondogのアナモルフィックレンズをサポート

まず、アナモルフィックレンズとはなにかに触れとかないとイカンだろう。

これは簡単に言うとシネマスコープみたいな超横長のワイドスクリーン映像を撮影するための特殊なレンズだ。詳しくはWikipediaとかで調べてほしい。

フィルムの一コマに横方向だけをむりやり圧縮した画像を撮影しておいて、映画を映写するときはそいつを横長にべろーんと引き延ばすことで伝統的なテレビの4:3アスペクトに比べると圧倒的なワイド感がでる(それでいて撮影用フィルムはふつうのものが使える)。

このアスペクトレシオが映画風な映像作りの重要なキーポイントのひとつで、Filmic Proでもサポートしている。
してはいるのだが、デジカメのイメージセンサーはそんなアスペクトじゃないのでふつうに考えると、画像の上下をカットして横長に見せているだけのはずだ。

そこでアナモルフィックレンズが必要となるのだが、iPhone用にそんなものが存在しているのか?
それがなんと存在してたのだな
Moondog labsの1.33x Anamorphic Adaptor for iPhone

前回紹介したベントレーのメイキング動画で、サムネイル画像や1分8秒あたりのシーンでちらっと登場するアタッチメントレンズがたぶんこれだ。


DSLRでの動画制作でも近年、アナモルフィックレンズの人気は高まっているようだが、ふつうのカメラレンズに取り付けて使うコンバータータイプでもけっこうなお値段。最初からちゃんと撮影レンズとして作られているヤツなんか300万円とかざらにあるらしい(ツァイスだけどね)。
庶民とはまったく無縁の、完全にプロの映像屋さんの世界と思っていたそのアナモルフィックレンズが、なんとiPhoneでも使えるのですと。あな恐ろしや・・・。

これならiPhone内蔵カメラの映像から上下ぶった切って画素数を捨てることもないので、本物のワイドスクリーン映像が撮れる。問題はこれをどうやって元のサイズに引き延ばすかということだが、Filmic Proはシステム設定レベルでMoondogのアナモルフィックアダプターに対応しているので設定をいじくるだけでOKということらしい。

お値段はiPhone5/5s用が160ドル、6/6s用が175ドル。そのほかにもiProレンズシステムや37mm径スレッド用というのがあるのだが、ここではひとまず置いておく。

でこれを付けるとiPhoneのカメラをベースに横方向だけ伸びた映像が撮れる!というわけで一瞬、飛びつきそうになったのだが、利点と裏腹の要注意点があるのだ。

スマートフォン用コンバージョンレンズというと、クリップでパチンと挟むヤツかマグネットで貼り付けるヤツがすぐに思い浮かぶと思うが、アナモルフィックアダプターはそんなお手軽なものではない。
まず動画撮影用なので一切のずれは許されない。指が触れただけで動いちゃうとかもってのほか。静止画の場合失敗に気がついたら、すぐに位置を修正して撮り直せばまあなんとかなるのだが、動画ではそうはいかない。
おまけにアナモルフィックの場合横方向をむりやり圧縮する必要上、ただ動かないだけではだめで光軸が完全にiPhone本体のレンズと一致しなければならない。
要は適当にはめて撮るなんてことはできない。

というわけでスマートフォンならなんでも使える汎用品なんてものはあり得ないわけで、それどころかiPhone5/5sとiPhone6/6sとiPhone6+/6s+の間でも互換性がないはずだ。

となると、将来iPhone7に買い換えるような場合、筐体の外形とレンズ位置が完全に同じでもない限り流用が効かない。1世代たったらガラクタになりかねないシロモノなのである(旧モデルを下取りに出さず使い続ければいいんだけどね)。

レビュー動画を見るとものは良さそうなのだが、iPhoneのモデルチェンジごとに買い換えられるようなご身分ではないので、これではどうにも手が出しにくい・・・。


かといってiPhone内蔵カメラの画角ではワイド感がもの足りなくなるのは目に見えているので、汎用コンバージョンレンズで広角にしておいてから上下をぶった切るという方法でお茶を濁すしかなさそうだが、問題はクリップタイプだと前述のとおり光軸調整に問題がある。
となると、iPhoneのジャケット(プロテクター)を利用してそこへ装着するタイプが必要だが、そうなると再び汎用性の問題が持ち上がる。すなわちiPhoneの買い換え=ジャケットの買い換え→結局コンバージョンレンズも買い換えということになりかねないのだ。
それと、この手の商品はジャケットといくつかのコンバーターやフィルターがセットになっているものが多くて、たいていはその中にフィッシュアイが入っている。ところが、σ(^_^)の場合、フィッシュアイはまったくいらないのね。むしろ内蔵カメラのレンズが横に広がっただけみたいな、樽型収差を徹底排除した画が望みなので、ワイドコンバーターでも周辺が流れるような安っぽいのは最初から論外なの・・・。

しばらく悩んで、コンバージョンレンズの情報を漁っているとこんな商品に行き当たった。
Ztylus Revolver 4 in 1 Lens Attachment

iPhone用ジャケットにバヨネット方式で装着するアタッチメントレンズのセットだ。4in1というのは、フィッシュアイ、ワイド/マクロ、C-PLの3つがセットになっていて、レンズの鏡胴っぽいところを回してアタッチメントを選択し、引っ張り出すとiPhoneのレンズ前面にセットされるようになっているのである。


国内でもハクバ写真産業が扱っているのでそうそうヘンなシロモノでもないだろうと思って調べてみてわかったことは・・・

・ハクバで扱っているジャケットはiPhone6/6s用だけらしい(σ(^_^)は今のところ5s)
・ヨドバシ.comなどでも販売しているが5/5s用は見当たらないのでたぶんハクバ取り扱い商品
・Youtubeでレビューを探したところモノの評判はそこそこ良い
・ただしワイドレンズの左側で像が流れている例が複数見られた

さらにAmazon.co.jpでのユーザーレビューを探してみると、1件有益な情報があって、アタッチメントが固定されないので結局動画には向かないという評価だった。

結局これもダメか、とがっかりしつつメーカー(アメリカ)本国のオフィシャルサイトにアクセすると、なんかRevolverとは違うプロダクツがトップに出ている。

iPhoneのジャケットはRevolverと同じようだがレンズはカメラ部の上に直接載っているので、最初は4 in 1のセットをバラ売りにした廉価版かと思った。
ところが、ヒンジ式のレンズキャップがついていたり、商品名がZ-Prime HDと高級品っぽさを出していたり、CES2016のInnovation Award受賞ロゴが掲げられていたりと、どうも雰囲気が違う
おまけに事前予約で50%割引と謳っているのに、具体的な商品情報が書いてない。

ちょっとそそられてプリオーダーのバナーをクリックしてみると、earlybirdzという予約サービスの宣伝と"World's BEST iPhoneography Lenses"というコピーが目にとまった。

が、詳しい情報はここにもない。

さらに見ていくと"CHOOSE YOUR MODEL HERE TO LEARN MORE!”とアオリ文句があったので、6/6s用のボタンをクリック!

そこでわかったのは・・・

・0.63xワイドコンバーターと2.0xテレコンバーターのセット
・iPhone用ジャケットはRevolverと同じもの
・ジャケットにバヨネットでマウント、ロックレバー付き
・よく見たら6/6s用ジャケットにはもともとバヨネット用切り欠きがあるらしい(5/5s用には見当たらない)
・マグネット装着かつヒンジでフリップ開閉もできるレンズキャップが付属
・2本のコンバーターをセットできるカラビナ付きホルダーが付属
・レンズはどちらも4群5枚構成のマルチコート
・金属っぽい地肌の鏡胴にはZ-Prime 4K HDの刻印
・色収差はともに1px未満
・解像度(A*IS)はワイドコンバーター、テレコンバーターともに300lp/mm
・解像度(Corner)はワイドコンバーター250lp/mm、テレコンバーター150lp/mm

最後の解像度の数値が不勉強でA*ISというのがなにか判っていないのだが、ふつうに考えると中心部と周辺部の値を掲載するはずだ。

この能書きが本当なら、4K動画撮影を見越してiPhone6の時代から開発されてきたものと推測され、逆に5/5s用ジャケットのほうはバヨネット装着を想定していなかったものと思われる。

この方式なら光軸ズレの心配はないし、iPhoneのモデルチェンジに対してもジャケットを買い換えるだけでいい。レンズ性能は4K動画対応なので当分問題ないはず。iPhone側が8K対応にでもならない限りだいじょうぶだろう。

正規価格は$199だが、今ならプリオーダーで$99。おまけに海外向けのシッピング、TAXとも無料。

Facebookページがあるのでアクセスしてみたら、このプリオーダーサービスが始まったのが13時間前だった。

こりゃ、なにかの巡り合わせ!

ということで、慌ててauショップへ行き、iPhone6sの入荷状況を確認。
そう、まだ5sなので入手しても使えないのだ。

とりあえずブラックの64GBで調べてもらったらいきなり現物がでてきた。
えー、まだ今のが24ヶ月経ってないんで、購入はもう少し先のつもりなんですけど・・・。


とりあえず、入荷のほうは問題なさそうなので、とんぼ返りで帰宅してZ-1 Primeをポチッと予約

今のところ、出荷の予定は12月はじめらしい。

ちなみにへんてこなブランド名だが、Youtubeを見ていると、ズタイラスとかスタイラスとか、中にはズィタイラスとか発音しているものもあって、ユーザーの間でも統一されてないっぽい。やれやれ。

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