あらためて振り子走法のためのセッティングを考えてみた

2016年05月06日 21:14

現在のハンドル+ステムに交換してほぼ10ヶ月経過。

最近平坦路の速度維持が楽になってきたので、次の目標は登坂のスピードアップということで、フォームを少しずつ変えながら踏まないで昇れるポジションを模索中。

そんな中、ふと気づいたのだが、最近ブラケットの先端を握って登坂することがなくなっている。思い出してみるとハンドルとステムを換えたあたりからだんだんやらなくなっていた気がするので、久々に試してみたら明らかにペダリングが軽快に感じられる。

これはちょっと、ということで考え込んでしまった。

Trek Domaneはスタンダードなロードバイクに比べるとロングホイールベースが特徴で、52サイズの場合は100.3cm。同サイズのEmondaだと97.7cm。

同じライダーが乗るとして、同じ長さのステム+同じハンドルのセッティングだと、前輪に掛かる荷重が違うのではないだろうか? そのうえヘッドチューブもドマーネのほうが長く、アップライトな姿勢になるのでこれも荷重に影響しそうだ。

そんなことを考えていたら、そろそろポジションを見直してみるのもいいかなという気がしたので、ちょこまかといじってみる。

ハンドルとステム長はすぐには換えられないが、ここのところ股関節の動きが改善されてきたので、前荷重になりすぎない程度に前傾を深くしたうえて、サドルの高さと前後位置を変えてみた。


まずサドルを10mm上げ、続いて2mm下げ、さらに3mm下げてから5mm後退とやってきたところで、ハッと気づくことがあったので、ベタ下げ(最低高)のめいっぱい後退にセット。要するに半月前のセッティングに戻した。

このセッティングは脚を上げて回す練習のためにやっていたのだが、結局これが現時点のベストじゃないかと思ったから。

その顛末を記事にしようと思ってかなり書いたのだが、思い直して、セッティングのベースにある考え方という形でまとめてみることにした。

もちろん、脱力ペダリングで効率よく走るための試行錯誤であり、筋力で踏みまくるレーサーのことは想定していないのでその点はご理解のほどをお願い申し上げまする。



さて、まず前提条件みたいなものとして、

Domaneはホイールベースが長いので、しっかりハンドルに荷重をかけられる位置を確保したい

ってのがある。

これはもちろん前荷重で乗るという意味ではなくて、荷重の調整幅ができるだけ広い方が斜度変化に対応しやすいだろってこと。

やまめの学校の動画でもステムが長い方が坂を登れるとさんざん力説されている。
ロングホイールベースのDomaneはフロントホイールよりも手の位置が内側になりやすいので、この調整幅をとるためには長いステムが有効なんではないだろうか、と考えた。


サドル位置の考え方
一方、単に前への荷重を増やしてもダメで前後バランスを取らなければならないので、サドルは後退する。では高さは?

やまめの学校ではサドルは低くと教えられていて、その理由としてサドルが高いと足への荷重が減ると説明されているが、どうもこれがピンと来ていなかった。

というか、仮に人に訊かれたときに自信を持って説明できないというかこれで納得してもらえるかなぁという感じだったのだが、今回サドルをいじっていて突然これが理解できた気がした。

完全に自己流の解釈だが、足への荷重というよりは単に位置エネルギーの問題で、膝が高く上がったほうが位置エネルギーが大きい。
ということは、太腿ができるだけ水平に近くなるまで膝があがった方が脚の重さを有効利用できるってことでは?
で、膝が上がるには相対的にサドル(尻の位置)が下がる必要がある、ということ。
加えて、股関節ができるだけ屈曲している(前傾がきつい)ほうが、大臀筋やハムストリングスの伸張反射を有効に使えるので、大腿四頭筋に頼らなくてもよい。

もちろん、大腿四頭筋を使った方が力を出せる方もいるはずで、その場合は筋力を発揮するのに適した脚の上げ方(股関節や膝関節の角度)があるに違いないが、ここでは脚の重さを使ってクランクを廻すペダリングを追求しているので検討対象からは除外しております。

これらをまとめると、ペダリングのインパクトポイントである時計の1時の位置で太腿ができるだけ水平に近づくようにセッティングするのが吉、ってことで、σ(^_^)の場合、これがベタ下げ&めいっぱい後退だったわけである(だから誰でも当てはまるとは限らない)。

ところで、サドルに座らない立ち漕ぎではどうなるのだっ、て話は当然でてくるわな。

【補】
下線部要検証。重いギアを回すには、少し高め&前寄りの方がいいかもしれない。



フレーム選びへの影響
以上のような考えに立つと、フレーム選びにも新しい視点が出てきそうだ。
おじぎ乗りでは大きめのフレームを推奨というのは以前からいわれていることで、σ(^_^)の場合も54サイズなら充分乗れるはずと考えてきたのだが、52サイズでサドル高ベタ下げがベストとなると、54サイズでは明らかにサドルが高すぎるだろう。

ちなみにトレックのサイズチャートによると、Domaneの場合52サイズのサドル高は65.5~75.5cm、54サイズでは68cm~78cmである。そんなわけで、σ(・・*)の場合、DomaneのPro Endurance Fit(54サイズ以上しかない、はず)は、たとえどんなに資金があったとしても諦めざるを得ないというのが確定的となった。トップチューブ長やヘッドチューブ長の点では問題ないと思ってたんだがなぁ・・・。

さらにいうと、DomaneはBBの位置が低い(52サイズ同士でEmondaと比べた場合、8mm)ので、足つき性も違ってくる。他のバイクに適用する場合は要注意。

ただし、足付き性を無視して膝の高さだけを考慮するならひとつだけ手はある。アーム長が長い、どでかいクランクを付ければある程度補正できるはずだ。

ということで、おじぎ乗りを目指しているからといっていきなり大きめのフレームを選ぶのは考え物で、体の柔軟性以前の深刻な問題として、脚が短い人はほどほどのところで手を打つ必要があるといいたい。 (ToT)


クリートセッティング
本当は体の柔軟性の次に重要なのがクリートセッティングと考えているが、話の流れ上、ここに入れとく。

クリート位置の目安は第二中指骨中足骨、一択。

それだけで終わっちゃうのもなんなので、どうしてそう考えるか、ベースについて触れとく。

1. まず、人体骨格図のように踵を付けて爪先開きで立ったところをイメージする。
2. このとき股関節から膝へ向かって太腿は内側へ入り、そこから下の脛骨は垂直になっている。
3. そこからペダル間隔に合わせて足を開く。膝はまだ内側へ入っているので図にするとこんな感じ。→ 〉 〈
4. これだとX脚気味なので、骨で押せるように、膝を外へ出して大腿骨と脛骨が直線になるようにする。→ ││
5. この状態で、荷重はアウトエッジ側(小趾丘-踵ライン)になっている。
6. 開いている爪先を閉じて足が平行になるようにすると荷重が内側へ移動。
7. このときのポイントが第二中指骨あたりなので、クリートもそこへセットする。

ってのが、σ(^_^)の体で感じとったロジック。

【補】↑も要再検討
このロジックだと、立っているだけ状態しか考慮していなかった。
ペダリングの場合、前へ荷重をかけることを失念。
となると以前やっていたとおり、第三中足骨基準のほうがよいかもしれない・・・。



足を平行にするのはまっすぐ前へ荷重をかけられるように(斜め前へ流れないように)するため。
これまでにも書いてきたが、σ(^_^)の右足首は子供の頃から外へ開いているので、ビンディングペダルを使うと膝に余計な負担が掛かるのではという危惧があった。
しかし、実際に足が平行になるようにセットしてみたらまったく問題なくて、むしろ痛みの兆候を感じながら細かく角度を調整するというめんどくさい作業から完全に解放された。

おそらく、脱力ペダリングで膝周りに余計な負荷をかけず、体重をそのままペダルに乗せることができているのだと思う。


ハンドルまわり
前荷重を確保する(調整幅を大きくとれるようにする)には、ハンドルはできるだけ前方にセットしたほうがいいだろう。腕は、前傾姿勢をとった上体から直角に下ろすよりは、もっと角度を大きくとって前へ出す。肘も軽く曲げて手が前へ伸びるポジション。喩えていうなら相撲で押していくみたいな感じ。

となると、サドルとの落差はあまり大きくならない。

ドロップ部の形状も、この腕の伸ばし方に応じて選び方が変わってくる。
σ(^_^)個人の場合、クラシカルなラウンドベンドのディープタイプが合っている気がする。
今使っているコントロールテック Fuego CSはドロップ130mmだが、140~145mmぐらいあるとさらにしっくり来そう。

多少の空気抵抗よりは呼吸を楽にしたいので、ハンドル幅は広めで、肩胛骨は閉じて胸郭を開く。


からだ全体の使い方
で、このハンドルを引くんじゃなくて、肩胛骨の拳上を使って前へ押す。
さらに体側の筋肉を魚が泳ぐようにしならせつつ、骨盤を廻すことで全身を使ったペダリングとなる。もちろん背中はきれいにムリなく伸び骨盤も(体軸にそって)起きていなければならない。

尻は座骨をしっかりサドルに乗せるというより、恥骨結節部あたりで、ゆらゆら揺れて荷重を調整するみたいな感じだと思う。

以前、振り子走法についてまとめたときには、上死点通過は上の振り子、下死点通過は下の振り子、さらに腰の左右の動きを上の振り子と分類していたが、上の振り子については

1. 脊椎の左右へのうねり
2. 骨盤の回転(横倒しのすりこぎ運動)

のふたつに分解し、

3. 前側ペダルを支点にした体全体のヤジロベエ的な動き

を加わえた複合的な運動が、今考える振り子走法。もちろん発想のベースとなっているのはおじぎ乗りである。

さらにいうと、ペダリングにおける支点、力点、作用点はどこかという話があるのだが、ちょっとラジカルな気もするのでここではまだ控えておく。



一般的にフィッティングでは、各関節の適切な角度を気にすると思うが、このような乗り方だとこと股関節に限ってはできる限り屈曲させたほうが楽にパワーを維持できそうだ。
もちろんそれには充分な柔軟性が必要で、単に脚が楽に回るからみたいな理由でサドル高を上げるのは、安易すぎるというか努力が足りない感じ(宮澤さんが書いてるのと同じことだけど)。

こうやってまとめてみると、Domaneの特徴をうまく活かして乗りこなすにはおじぎ乗りはぴったりだなぁ、などとと感慨にふける五月の宵。



2016.05.27補

上記の内容をさらに検証したうえで、フォーム&ポジションをブラッシュアップすべく、ハンドルとステムをオーダーした。
近いうちに、セッティングのメソッドというか基本的な考え方を紹介するかも・・・。
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